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2010年10月19日 (火)

大規模財政出動が日本経済を救う (No.1)

1997年度に513兆円だった日本のGDPは、2009年度にはなんと481兆円にまで落ち込む見通しです。小さな政府がよいのだと主張し、デフレを放置した結果、日本はここまで貧乏になりました。自殺者も生活保護世帯も激増し、100年に一度の世界金融危機の中で、国民は不安な生活を強いられています。

デフレ経済においては信用収縮で、市中からお金がどんどん消えていくため、国民は貧乏になっていきます。それに対抗する唯一の手段は、国が通貨発行権を行使し、新しいお金を作り出し、国民に渡すことです。具体的には、国が赤字国債を発行して大規模財政出動をすればよいだけです。それによって将来世代につけが残ると考えている人がいるかもしれませんが、内閣府やシンクタンクの経済モデルによる試算では、財政出動によりGDPが増加し、国の債務のGDP比は減少することが確認されています(詳細はwww.tek.jp/p/参照)。つまり大規模財政出動は、デフレで消えたお金を国が再生し国民に渡していることを意味し、将来世代においても必要に応じ国はお金を作り出すことができます。

積極財政は長期的には金利上昇で財政が悪化すると言う人もいますが、日銀が国債の買い入れを増やせば金利は抑えられ、利払いも国庫に返ってきますから、財政悪化は起きず、財政の改善は続きます。例えば、所得税(相続税も含む)・法人税・消費税等の大規模な減税は、最も成功した経営者から底辺層までの人々に労働の意欲を高めます。発電コストが原発の半分以下といわれる洋上風力発電、近隣諸国に負けないハブ空港の建設、電線の地中化、エコシップ等、日本が緊急に取り組むべき課題も多くあります。

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コメント

はじめまして。

ほぼ2年前の記事ですが、読ませていただきました。
日本での大規模な財政出動、必要かもしれません。

しかし財政出動一派の説明に、なんだか納得できないなと昔から思っていたのですが、
この記事を読ましていただき、その原因がわかりました。

まず、結果として言っていることはあっているのに、
その過程が間違い、もしくは語弊のあるいい方ばかりなので
保守派の緊縮論者から相手にされないのではないかと思います。


まず冒頭のGDPについてですが、名目なのか実質なのか書かれていません。
デフレ化でも実質GDPが伸びていれば名目値では目減りしているかもしれませんが
経済的には問題ないことになります。
そういったことがまず甘いと思います。

第二に、記事は97年に513兆円だったGDPが09年に481兆に減っていると書かれており、
その原因をデフレ経済の放置と結論付けています。
しかし、09年とその前年には何があったのでしょうか?
そうです、サブプライムローン焦げ付きによる大金融危機が起こっており
世界の主要国のGDPは軒並み大幅下落をしています。

アメリカのようなインフレ国でさえGDPが下がっている以上、この原因をデフレに持っていくのは無理があるかと、
どうせなら80年ごろから時系列で実質GDPの変化を表したグラフを用意すれば、09年の大変動を切り捨てたとしても実質GDPが徐々に下がっていることを示せて、その原因をデフレ経済の放置に持っていくことができるはずです。


そして決定的なのはここ
>>デフレ経済においては信用収縮で、市中からお金がどんどん消えていくため、国民は貧乏になっていきます。

これは明らかに間違いです。
まず信用収縮がデフレ経済を引き起こしているのであって、逆ではありません。
また、貨幣は燃えてなくなっているわけではなく、むしろ貯蓄過剰の状態がデフレを引き起こしています。
日本経済は信用収縮でみんな貯蓄を使わず、国債などに使う「流動性の罠」の状態にあります。
国民は貧乏になるというより、現金・預金資産をため込む物理的な「金持ち」にしていると言ったほうが正確でしょうか。
(もちろんこの影響で10%弱の失業者は貧乏になっているわけですが…)

このため込んだ資金を無理やり使わせるために政府の巨大な財政支出が必要になってくるのです。

それで言えばつまり「大規模財政出動は、デフレで消えたお金を国が再生し国民に渡していることを意味し」ません!
デフレで貯めまれたお金を国が使わせ、国民に渡していることを意味しています。

ほら、結果は同じですが、その過程が大違い。
結果として良かっただけで、方法論がここまでメタメタだと、誰にも相手にされないことは確かです。

説得力は、残念ですが無いでしょう。

財政出動を応援したい気持ちは同じですが、
これでは少し、実現が遠いではないかと思います。

今後のご活躍に期待しています。

投稿: 鈴木 | 2012年10月17日 (水) 01時47分

景気回復したかったら紙幣を印刷してばら蒔けばいいね。
その瞬間から皆の景気は回復する。すごく単純な法則であり、政治で人を幸福にする最もシンプルな方法である。

そもそもサブプライムショックとか100年に一度の不景気といわれる事故(厳密には格差拡大事故)が起きたのだから、100年に一度の好景気(厳密には勝ち組との格差是正)を意図的に起こすのが社会的なフェアというもの。

一人100万円くらい国民に配って格差を埋めていく事が人としての正解だと思うけどね。

投稿: masasi hirai | 2013年8月 9日 (金) 16時50分

ちょっと説明が足りないので追記>

 みんなに100万円配ったら「格差是正」とは言えないかもしれないけど、
  金に困る貧乏人が100万円得るのと、金持ちが100万円得るのとでは根本的に、それぞれが受ける格差是正感覚が異なるという事。
 金持ちは1万貰ってた程度である感覚だけど、庶民だとそうではないという事。 

 

投稿: 平井政司 | 2013年8月 9日 (金) 17時13分

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