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2011年2月 1日 (火)

50兆円の政府紙幣を刷れ:テレ朝日たけしのTVタックル(No.42)

1月31日の「たけしのTVタックル」に高橋洋一氏が出演し、「50兆円の政府紙幣を1枚刷って、それを財源に国民1人当たり50万円を配れ」、あるいは「社会保険等に使え」と主張していた。これには我々は大賛成であり、まさに我々が長年主張してきたことそのものである。

むしろこれをやらない事のほうが、余程不自然だ。日本人よ、気は確かですかと言いたい。国は通貨発行権を持っており、このような方法でお金はいくらでもつくれる。金庫にいっぱいお金があるのに、それを使うと何か悪いことが起きるのではないかと思って、極貧生活をしている家族のようなもの。金庫のお金を出せば生活はずっと快適になるのは間違いない。

政府紙幣発行でも、日銀が国債を買うのでも、あるいは英国流に日銀納付金の増額でもよい。いずれかの方法で通貨発行権を行使すれば、日本経済は見違えるほど活気が出てくる。3月までに予算関連法案の可決できる可能性は全くなく、その場合政権維持は不可能になる菅政権だが、高橋氏のアドバイスに従って50兆円の政府紙幣を一枚刷る決断をすれば、状況は一転する。

50兆円の財源が生まれたら何ができるだろうか。消費税増税は必要なくなり、法人税は5%減税(1兆円)でなく20%減税(4兆円)してもよい。高速無料化(2兆円)も実現でき、子供手当も公約通り2.6万円支給でき(4.5兆円)、公立小学校の35人学級も実現、地方への一括交付金も実現可能。基礎年金の国庫負担割合を現行の50%に維持も可能(2.5兆円)。もちろん、スーパーコンピュータで世界一を目指す夢を捨てなくても済むし、風力発電、太陽光発電、デジタル教科書等、どんどん世界から置いて行かれつつある様々な分野に投資すれば、日本経済を再生させることができる。

取り敢えず、思いつくものを書き並べてみたものの、これらを全部合わせても十数兆円程度にしかならない。では他に何かやることがあるかということだが、国会議員が受ける陳情で最も多いのが道路建設だ。日本はこれ以上道路はいらないという人もいるが、国にお金が無いから、造らなくても我慢できるという意味で、何に使ったらよいか分からないほどお金があれば、道路建設も考えるだろう。下図は日本とドイツの道路ネットワークを比較したもので藤井聡氏が作成したものをここに引用した。

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この比較を見れば、如何に日本の道路整備が遅れているか分かるだろう。ドイツに長年暮らしていた筆者は、この違いを体感してきた。道路建設の他にも、公共施設の耐震化や電線の地中化、ハブ空港、ハブ港湾の建設等、日本が世界の経済発展に取り残されないためにやるべきことはいくらでもある。デフレギャップを吸収し、失業者を無くするに適当な適正な事業規模にすれば、インフレが度を超す恐れは無くなる。この点に関してはマクロ計量経済学が適正な規模をはじき出してくれる。

失業者が激減すれば、経済苦で自殺する人も年間数千人減らすことが出来る。たった1枚の政府紙幣が、日本経済を救うし、首相が毎年交代することもなくなり、国際的信用を得ることが出来るようになる。我々の次の世代のためにも、是非高橋洋一案を受け入れようではないか。

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コメント

いつも、すばらしいコメントを拝見させて頂いております。

「TVタックル」私も観ました。
50兆円、大賛成です。
評論家の三宅久之氏が、「買うものがない」とおっしゃっていましたが、国民が「毎年たった6%多く消費する」だけでGDP(国民総生産)=国民総所得が3%以上伸びるのに、分かっている人が少ないのが残念です。(GDPの約55%は個人消費)

高橋洋一さんよりも、毎回小野先生や三橋貴明さんが、出演されればもっと日本が良くなると思うと残念です。

今後もブログ楽しみにしております。


投稿: | 2011年2月 2日 (水) 00時46分

高橋は竹中の盟友だったり、盗癖があったり、個人的に信頼できる人物ではない。
高橋の政府通貨発行論は1回だけの臨時措置として行うもので恒常的な通貨拡大ではなない。
これだと会長のお話にあったルーズベルト的な不況を引き起こす。
会長らが主張する通貨発行論と高橋の論は似て異なるもので、相容れるものではないと思う。

投稿: S | 2011年2月 2日 (水) 11時08分

>評論家の三宅久之氏が、「買うものがない」とおっしゃっていました

三宅はよほど収入が良いのだな。うらやましい。
買うものがないなら金を持っていても無駄だろう。
そういう人は高い税金をはらうか、国債で吸い上げられるべきだ。
誰もが三宅のように恵まれている訳ではない。「買うものがない」と言える人に今の時代を語る資格はないと思う。

投稿: | 2011年2月 2日 (水) 12時52分

日本は、かつてのブラジル、ロシア、のように自国の通貨安
インフレとはまったく正反対の、自国の通貨高(円高)でデフレであるので、
円の大量貨幣発行で財政出動が出来る最高のチャンスの時である。

かつてのブラジル、ロシアの通貨発行の状態をみかんに例えれば、
みかんが大豊作で価格が暴落している時に、
みかんをどんどん出荷して大暴落を引き起こしたようなものである。
(止むを得ずの対応ではあったであろうが)

日本の円高の現況をみかんに例えれば、
みかんが不作で品薄で価格が高騰しているようなものである。
みかんをどんどん市場に出荷出来る(円を大量貨幣発行で財政出動出来る)
最大のチャンスの時なのである。

経常黒字の時にこそ出来る事であり、
空洞化等で経常赤字になってしまい、
日本が万一衰退してしまってからでは手遅れである。
(日本乗っ取りの為、これを国際金融資本家は狙っているのかもしれない?)

円高でデフレの今は、
円の大量貨幣発行で財政出動が出来る最高のチャンスの時なのである。
(Bestは政府貨幣)

反対している財務省、日銀はなんなのであろう、
超エリート集団の財務省官僚及び日銀全員がインテリ馬鹿とは到底思えない。
財務省官僚及び日銀の中枢に、解っている、確信犯の売国奴(国際金融資本家の手先)がいるように思えてならない。
そのような者がいないとすれば、本当のインテリ馬鹿集団という事なのであろうか?

是非、政治家のリーダーシップを発揮してもらいたいところですが・・・

投稿: 星空 | 2011年2月 4日 (金) 19時37分

こんにちは。
2/17の日本経済復活の会に来られる山本幸三議員は現在自民党副総務会長ですが、日銀が一向にデフレ解消に動かない事を批判しておられますし、政府紙幣発行や日銀の国債大量引き受けといった通貨増発政策にも賛成されると思います。ただし、現在の自民党総裁は緊縮財政派の谷垣氏であり、山本氏がそういう事を提案されても現在の自民党執行部が取り入れるとは思えません。
一方現政権は、こともあろうに自民党時代から消費税増税が持論の与謝野氏を内閣に加えてしまいました。「積極財政派」と「緊縮財政派」が拮抗していた鳩山内閣時代からは明らかに後退しており、自見郵政・金融担当大臣が孤立する形になってしまっています(改造前はまだ山田正彦氏等も内閣におられたのですが)。
やはり本格的に積極財政を行う政権は政界再編で「積極財政派」と「緊縮財政派」がはっきり分かれない限り難しいのでしょうか?鳩山由紀夫氏や平沼赳夫氏等から、亀井国民新党代表を軸とした救国内閣を、という話しも出ているようです。亀井氏が軸になった政権なら間違いなく積極財政政策を行うはずです。なんとかこの話が具体化してきて欲しい所なのですが。

投稿: JAXVN | 2011年2月 5日 (土) 14時45分

>亀井国民新党代表を軸とした救国内閣を、という話しも出ているようです。亀井氏が軸になった政権なら間違いなく積極財政政策を行うはずです。なんとかこの話が具体化してきて欲しい所なのですが。

是非そうなって欲しいですね。

投稿: 星空 | 2011年2月 6日 (日) 13時01分

100円玉、1兆円玉で、デフレ克服、円高是正は可能か?
という、コラムで、2010年8月31日に独立行政法人 経済産業
研究所の小滝一彦氏が、政策効果が期待できるとしています。
又、経済学者、丹羽春喜氏は、昔から「金がなければ刷りなさい」と言われていますね。
小生は、100万円の臨時ボーナスを国民一人当たり、支給するべしと
以前から、ブログに書いています。

投稿: ainohosi | 2011年2月17日 (木) 17時00分

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