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2011年3月15日 (火)

株価大暴落に、日銀はETFを買って対抗せよ(No.57)

大震災と相次ぐ、原発のトラブルで3月14日と15日で株価が暴落した。21年前の東証株価最高値である38915円に比べ現在の8000円台は8割近くの下落で、株式市場は崩壊したのと同然だ。これでは日本企業は正常に活動できないし、大震災からの立ち直りの妨げになってしまう。このような緊急事態に対して、日銀は株式市場に資金を供給することにより災害からの復興支援をするべきだ。

具体的には日銀によるETFの大量購入だ。日銀は3月14日に15兆円の緊急資金供給を行い、これには4500億円のETFの購入が含まれている。しかし、それにも拘わらず、株価が本日(3月15日)1000円以上下がっているということは、購入額が全く足りないということだ。最低でも東証株価指数が11000円レベルに乗るまで購入を続けるべきだ。2003年、深尾光洋氏(現在慶応大学教授・日経研究センター理事長)は毎月5兆円、総額300兆円の規模でETFを買うように提案している。

世界中92カ国からの支援の手がさしのべられている。日銀は大震災からの復興資金を提供という意味で、世界と協調すべきだ。92カ国といえば、貧しい国々まで含まれており、我々日本人としては大変有り難く思う。そういった方々のご厚意を無にしないためにも、復興に向け日本中で協力すべきであり、そのためには資金が必要となる。募金しようにも、デフレで国民も企業もお金が無い。思い切った日銀のETF購入で株価が上がれば、安心感が出て、大震災の救援の余裕がでる。

日銀が何か買えば、新しく発行されたお金が国民の手に渡る。津波が町も人もお金もすべて流してしまった。お金は再発行できるわけであるが、それができるのは日銀だけだ。これだけの大災害なのだから、大規模にお金を作り出して国民に渡していただきたい。

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コメント

国民や企業の寄付も良いことだとは思いますが、やはり日銀のできる金額とはケタがちがいます。

政府や日銀が、国民に「将来の希望と安心」を与えることに反対の人はいないでしょう。

そのために日銀は、やるべきことは全て行うべきです。
お金を刷り、物を買うことです。

ほとんどの国民が、日銀のバランシートや負債額を知らないのですから、すぐにETFの大量購入をするべきです。

投稿: k | 2011年3月15日 (火) 20時27分

今国民が政府に求めていることは、とにかく東北被災地の復興です。それには、一にも二にも日銀がお金を刷り、たくさん被災地に供給することではないでしょうか?避難所から仮設住宅、インフラ整備等等。民主党の岡田は子供手当の財源を削り、また、自民党谷垣は増税とどこまでKYな奴らなのでしょう。日銀で国債引き受けしてお金を出すことがそれほどやりたくないのでしょうか?今まで、テレビや新聞でも政治家やマスコミが一言も触れません。なぜですか?日銀や財務省の利権と避難所の生活とどちらが大切ですか?
日銀や財務省この理由をきちんと公の場で説明してください。それから、民主党!
日銀からお金を引き出して、復興に充てたら今度選挙では絶対勝てます。今後、お金を刷って復興に寄与した政党が選挙で勝てると確信します。

投稿: | 2011年3月17日 (木) 20時25分

既にご存知かと思いますが、下記についての
コメント記事よろしくお願いします。


10兆円規模「復興国債」発行へ 
全額日銀が引き受け

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110318/plc11031801100004-n1.htm

投稿: | 2011年3月18日 (金) 08時01分

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