カンニングをする受験生と防御の甘い大学(No.52)
京大受験での不正の話題でマスコミが賑わっているので、今回はこの話題から始めよう。入試問題のネット投稿事件だが、非常に限られた試験時間内でネット投稿をし、しかもその回答を見て答案用紙に書き込むことができたということ自体驚きである。こんなことが可能なのであれば、試験時間中にネットに入って辞書を参照したりWikipediaを見たりすることなど、自由にできたのだろう。監視員は何をしているのだろう。
試験会場に持ち込んだ携帯は封筒に入れそれをカバンに入れ机の下に置くという措置を取っている所もあるというが、これでは無防備と同じ。要するに、使わなくなった古い携帯と使っている携帯の2台持ってくればよいだけで、使わない方をカバンに入れ使う方をポケットに入れればよいということだ。本当にカンニングを防止する気があったら、携帯の持ち込みを禁止し、隠して持ち込んだ者に対して即時退場させると警告すればよいだけ。数万円で金属探知機を買ってきて、持ち込み抜き打ち検査するだけで、十分な警告となる。休憩時間に携帯が使えないのが耐えられないような人は大学に行く資格はない。携帯の機能はどんどん向上するのだから、こういった対策なしでは大学入試はできなくなってくる。
カンニング(cunning)という言葉は、本来の英語の意味は「ずるさ、悪質さ」という意味で財務省の行為はこれに当たるだろう。試験での不正行為はcunningではなくcheatingである。ほとんどの人は気づいていないが、政府も随分ずるいことをやっている。その悪質さは、今回の問題ネット投稿どころではない。例えばIMFだが、日本は出資金ではアメリカに次いで世界第二位の額を出している。巨額の出資金を出し、日本の財務省はそれを武器にIMFを操っていて、「日本に増税勧告」を出させている。財務省は自らの主張を強化するために金の力を借りてIMFという外圧を掛けさせ、その助けを借りて無謀な増税を強行しようというわけだ。内閣府の使っている経済モデルもIMFの影響を強く受けていて、増税奨励のための仕組んだ非常に歪んだモデルとなっていると宍戸駿太郞氏は述べている。
諸外国から日本に増税をせよとの圧力があるのは、すべて財務省が金の力でそのような発言をさせていると思えばよい。経済を知っていたら、経常黒字が続き、しかもデフレの国に対し増税を迫る馬鹿な人はいないだろう。小泉・竹中で経済財政運営を行っていた時代もひどかった。イラク戦争に金を出してやるから、日本の緊縮財政を支持せよという日本側の要求にアメリカは受け入れざるを得なかったのだろう。こんなことをして、世界中で日本だけがデフレが続き、日本経済だけが世界の中で没落していく。巨額の税金を使って自分の間違えた経済財政政策を正当化する発言をするよう圧力をかけ、日本経済を没落させる。全くあきれて物が言えない。
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コメント
枕詞に反論するのもどうかと思いますが
監督されないと規律を維持できないような意識の低いのは
京大に入る資格はないと思います
投稿: 市井の勤務者 | 2011年3月 5日 (土) 00時03分
>市井の勤務者さん
しっかり監督しないと規律を維持できない輩が
京大に入ってしまうのでは???
投稿: あれ? | 2011年3月 6日 (日) 04時15分