日銀展望レポートって支離滅裂だと思いませんか(No.220)
11月1日の日銀の展望レポートですが、支離滅裂だと思いますが如何でしょう。
2頁には国内需要は政府の大型経済対策による財政支出などを背景に増加基調をたどると考えられると書いてあります。ところが5頁には財政の中長期的な持続可能性に対する信認が低下する場合、長期金利が上昇して経済が下振れするとあります。
財政を拡大すると「財政の中長期的な持続可能性に対する信認が低下する」と言いたいのでしょう。
つまり2頁では財政拡大は経済が上振れすると言い、5頁では下振れすると言っています。支離滅裂ではないかと日銀に電話して聞いたら「お前の解釈が間違えている」と言って、どのように間違えているのかの説明もなく、一方的に電話を切られてしまいました。
そもそも日銀は長期金利は0%になるように国債を買うことを宣言していながら、長期金利が上振れするなどと言うことは自ら目標を放棄していると思いませんか。
この日の黒田日銀総裁は記者会見でインフレ目標が達成できないことに「もちろん残念だ」と言い、「金融政策だけでなく、財政政策や構造改革が必要だ」と言っています。それなのに、展望レポートでは、財政政策では財政の信認が低下し、長期金利が上昇するから財政政策はダメだと言いたそうで、本当に支離滅裂だと感じました。
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コメント
今晩は。higashiyamato1979です。つくづく日銀のお粗末さはどうしようもありませんね。この状況を打破出来るのはやはり国民一人一人が正確な情報を身につけることだと思います。
それでは決まり文句! お金が無ければ刷りなさい! 労働はロボットに!人間は貴族に!
投稿: higashiyamato1979 | 2016年11月 2日 (水) 17時33分