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2017年5月 1日 (月)

(続)北朝鮮への最強の経済制裁はヘリコプターマネー(No.245)

前回、北朝鮮ウォンを大量に刷ってドローンを使って空からばらまくことを提案した。北朝鮮は核を持っているから北朝鮮を攻撃すると反撃に合い甚大な被害が生じるという議論が多い。金正恩という男は殺人鬼だ。マレーシアのクアラルンプール国際空港で金正男を暗殺し、ナンバー2だった叔父の張成沢・党行政部長を処刑し、張成沢に関係のあった幹部の粛清を続けている。その数は2000人とも、3000人とも言われている。彼は殺人が楽しくてたまらないのだろう。核攻撃をして数十万人が死んでも、ケラケラ笑って見ているのかもしれない。

 

彼が大量虐殺を平気でするが、自分は殺されたくないと考えているのだろうか。もし、死んでも構わないと考えているのなら自爆テロと同じだ。世界の安全を守ろうとするのなら、一刻も早く断首作戦を決行すべきだということになる。しかし、彼が自分は死にたくないと考えているとしたら話は別だ。彼が核のボタンを押したり、ソウルを火の海にしたとすれば、強烈な反撃を受け、間違いなく彼は殺害される。彼もそれを知っているから、死にたくないのなら何があろうとそんなことはしない。

 

本物と全く区別の付かない北朝鮮ウォンを大量に刷ってドローンを使い北朝鮮全土にばらまくとよい。そうでなくても物不足の北朝鮮の物不足に拍車をかける。カネを受け取った民衆は買い溜めに走り、軍や指導部、支配階級達の経済的地位を下げる。すでにガソリンが欠乏しているそうで、ガソリンが無ければ戦車も動かないだろう。カネ以外にも、チラシをばらまく。核戦争になっても、通常兵器での戦争になっても、北朝鮮は米国に勝てないので、悲惨な敗戦になることを、そして武器を捨てれば諸外国のような繁栄が待っていることを国民に知らせるとよい。最終的には、国民は金正恩に従わないということも考えられる。例えば、彼が核のボタンを押せと命じたとき、それをやれば核戦争になり、自分たちは死ぬのだと考えれば、核ミサイルの担当者はわざと失敗させるようトリックを仕組ませることも考えられる。実際、最近の北朝鮮によるミサイルの発射はやけに失敗が多いのは、技術者がわざと失敗する原因をミサイルに仕組んでいるという可能性も考えられるだろう。勝つ見込みの無い戦争をやりたくないと本心では北朝鮮国民は考えているのではないだろうか。

 

そのような北朝鮮国民を救うためにもヘリコプターマネーは有効である。北朝鮮政府は新紙幣を発行し、旧紙幣は使用禁止にする可能性もある。そのときはまた新紙幣をばらまけばよいだけだ。それに紙幣の総入れ替えは時間が掛かるし、その間に起きる経済的混乱に政府が持ちこたえられないかもしれない。

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