詐欺師籠池泰典と共謀して政府を転覆させようというのか(No.293)
立憲民主、希望、共産の野党3党の衆院議員は23日午後、大阪拘置所に勾留されている学校法人「森友学園」前理事長の籠池泰典と接見した。安倍首相の失脚を狙った動きだ。筆者はこれらの政党の一部議員を強く支持するものではあるが、この動きには強い違和感がある。筆者だけがそう思っているのでもなさそうで、3月22日の産経新聞にも「野党・メディアの魔女裁判いつまで」というタイトルで論説が載っていた。詐欺師籠池泰典の話すことは神のお告げのごとく信じ、安倍昭恵夫人の話は何も信じられないとして追求する。これはまるで人民裁判だ。繰り返し追求しているうちに、全く落ち度が無くても追求を受けている人は悪人に見えてくるし、何か悪いことを隠しているような印象を与える。
首相夫人が様々な所で講演をし、頑張っている人たちを応援することにどんな罪があるのか。頑張っている人たちがそれを悪用したり、財務省の官僚が忖度したり、公文書書き換えをしてそれが違法なら、それは関係者を司法の場で裁くべきことであり、忖度された首相なり首相夫人には責任はない。もしこの件で安倍夫妻が私腹を肥やしていたという客観的な証拠があれば国会で追及すればよく、そうでなければ国会はもっと国民の利益のための仕事に専念すべきである。安倍首相と昭恵夫人に脅迫状が2度届いているそうだがとんでもない話だ。民主主義とは国民が政治を任せたい代表を選び、その代表の意向に沿った政治が行われるよう、様々なレベルで忖度し協力していくのがルールだ。それを否定するなら国民から選ばれたわけではない官僚主導の政治となり民主主義の否定になる。
第二次安倍内閣が発足する前は首相が毎年のように交代していた。原因は国民の不安と政権への不満があった。長く続く不況、みるみる没落していく日本、国の借金で日本が破綻するかも。こんな不安の中、新しい首相が救ってくれるのではないかと淡い期待で首相を交代させ、全然何もよくならないので支持率が急落し別の人を首相に選ぶ。第一次安倍内閣から始まり、福田、麻生、鳩山、菅、野田と毎年首相は代わったが経済は良くならなかった。しかし第二次安倍内閣のアベノミクスに国民は期待した。株も上がり、求人倍率も上がった。国民はアベノミクスに希望を託し、些細なことで首相を失脚させることはしなかった。しかし今年になってアベノミクスの賞味期限が切れそうになってきた。ちっとも生活はよくならないし、株も下がり円高の悪夢がせまってきた。生活保護費も下がるし、来年にせまる消費増税も重荷だ。世界的な好景気もそろそろ終わりそうだ。そうなると日本はまた首相が毎年代わって、何も出来ない政府が続く終わりの見えない暗黒時代に逆戻りする。
安倍首相は今こそアベノミクスの初心に戻るべきだ。財政と金融をフルに使えば、デフレは簡単に脱却できる。金融は十分行ったのだから、あとは財政の番だ。これまでは財務省に遠慮して財政に関しては遠慮がちだったがもうその心配はない。これだけ財務省の公文書書き換えで非難が集中しているときだから、財務省は何も抵抗できない。消費増税を中止し、財政支出を拡大すればすぐにデフレから脱却でき、経済成長で国民は豊かになったと実感するようになり内閣支持率も回復する。国の借金が増えるのではないかと心配する人もいるかもしれないが、それは逆で、GDPが増えれば国の債務の対GDPは減るという試算を内閣府が出している。
http://www.esri.go.jp/jp/prj/current_research/short_macro/index.html
つまり実質的に国の借金は減るのだ。それでも心配であればマクロモデルの専門家を集めてこの内閣府の試算が信頼できるのか徹底的に議論し最終結論を出すべきだ。
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