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2019年2月10日 (日)

国の借金1100兆円超えで、財務省が国民のアイディア募集(No.336)

国の借金が1100兆円を超えたということで財政制度分科会・増田寛也会長代理は国民一人ひとりに当事者意識を持ってもらうため、ホームページで財政健全化のアイデアを募集するとのことです。
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/ikenbosyuu/20190204.html
これに応えて私のアイディアを以下に書きます。

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国の借金を減らすためのアイディアを提供します。

(1) 国の借金そのものを減らしたいのであれば、100分の1のデノミをすれば、1100兆円の借金は一夜にして11兆円に減ります。
(2) デノミをすればGDPも減ってしまい借金のGDP比は減らないと反論されるかと思います。つまり国の借金そのものを減らすのは全く無意味であるということになります。そして国の借金は増やしても国の借金のGDP比が減ればよいという結論になります。借金のGDP比を減らす方法は内閣府によって明確に示されております。昨年12月19日に内閣府が「政府支出を増やせば借金のGDP比は減少する」という結論を出しました。これは「経済財政モデル(2018年度版)」
https://www5.cao.go.jp/keizai3/econome/ef2rrrrr-summary.pdf
で、このモデルは内閣府が毎年2回公表している「中長期の経済財政に関する試算」を行うために使われています。そして今回の試算は様々な政策を政府が実行した場合に、日本経済にどのような影響が現れるかを詳細に示したものです。これによれば、政府支出を拡大すれば借金は増えるけど、増加率で言えばGDPはもっと増えるので借金のGDP比は減ってきて、将来世代へのツケを減らすことができるということです。この結論は日本にとって極めて重要ですので、国が委託して日本の各シンクタンクに依頼して政府支出を増やせば借金のGDP比は本当に減るのか試算を出させて確認すべきだと思います。著名な経済学者である宍戸俊太郎氏はどのシンクタンクのモデルを使っても同じ結果になると主張されました。国の借金のGDP比を減らすには、政府支出を増やすしかないという事に国民的合意が得られたなら、政府は思い切って政府支出を増やすべきだと思います。内閣府のモデルでもずっと先はどうなるかは分からないにせよ、少なくとも2 ~ 3年間は確実にGDP比は減るので、まず3年間政府支出拡大をすべきです。その3年後、再び再計算をして新しい計画を策定すべきでしょう。
(3)政府支出を増やすべきだという国民的合意が得られたら政府はできるだけ将来世代に利益になるような支出をすべきです。現在時価総額で上位を独占しているのはアメリカのGAFA,中国のBATと言われるようなIT大手企業です。日本はこの分野では大きく遅れておりその意味では日本の未来は暗いと言うべきです。政府はGAFAやBATに対抗できるような巨大IT企業を莫大な助成金を使って育てるべきです。技術開発のための研究学園都市をつくり、世界中から優秀な技術者・研究者を引き抜き研究レベルを上げるべきです。有望な企業を次々買収することもよいかと思います。ファンドを作って孫正義に運用を一任するのもよいかと思います。日本語が完璧に理解できるAI/ロボットを完成すべきであり、それができれば人手不足は一気に解消します。また最先端の自動運転技術開発も日本が世界をリードすべきです。

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コメント

 今日は。higashiyamato1979です。日本の「経済的自虐史観(三橋貴明氏)」は最早救い難いレベルに達していますね。しかも対策を国民に丸投げとは・・・。自民党に代わる愛国政党を育てる事が急務です。
 それでは決まり文句! お金が無ければ刷りなさい! 労働はロボットに!人間は貴族に!

投稿: higashiyamato1979 | 2019年2月10日 (日) 14時00分

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