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2020年2月12日 (水)

新型コロナの封じ込め方法が間違えていないか(No.387)

武漢に新型コロナウイルスが流行し始めたとき、ごく初期の段階で封じ込めができていたら流行は起きなかっただろう。中国の隠蔽体質のお陰でそれができなかった。その時中国で行われたのは1100万人が住む武漢の封鎖だった。これが逆効果だったのではないだろうか。例えば鳥インフルエンザなどだと一定地域を封鎖し、その中の鶏を殺処分すれば、流行は治まる。しかし新型コロナウイルスの場合は殺処分などできるわけがないのだから、武漢を封鎖したことが逆に流行を広げてしまったのではないか。

封鎖されると知って、500万人もの市民が街の外へ逃げたというから逆にウイルスを広げてしまっただろう。逃げ遅れた市民はパニックに陥り、発病の恐怖から少しでも異常がある人は病院に駆け込んだに違いない。病院には患者で超満員になり狭い空間で長時間待たされる。これでは感染していなかった人までが一挙に感染してしまっただろう。そして病院は治療しきれず重症患者が次々死んでいったに違いない。

もし武漢を封鎖などせず、国民に冷静になるよう呼びかけ求め、正しい感染予防の方法を教えていたとしたらどうなっただろう。そして病院は受け入れの定員を定め、定員以上は病院内に入れないようにしたら、院内感染は防げただろう。武漢市の病院で診察してもらえなかった人は市外の病院で診察を受けただろうし、パニックは防げたし、院内感染も最小限に防げたはずだ。そうしていたらこのような爆発的な流行にならなかったし、患者は十分な治療が受けられ、死亡率もはるかに少なかったに違いない。通常症状は軽く、2~3週間安静にしていたら多くは回復しただろう。そしてインフルエンザが収束するシーズンになれば、新型コロナも収束したのではないか。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で起きたことも、武漢と似ていないか。すでに下船した一人の乗客に感染が分かった時、このクルーズ船が封鎖された。この時点で感染者はほんの2~3人だったかもしれない。この封鎖された空間で起こったことは武漢と同じで乗客はパニックになった。不安のあまり、少しでも症状がある乗客は医務室に駆け込みそこで長時間またなければならなかった。3700人の乗員・乗客に対し小さな医務室が一つあるだけだし、パニックになってそこに集まった人々が次々と感染していったのではないか。こんなことをせずに、体調不良を訴えた人々を下船させちゃんとした病院で治療を受けさせていたら感染は広がらなかったのではないか。そして乗客の不安も解消されただろう。

これと対照的に武漢から第一便で日本に帰国し千葉のホテルで待機していた197人は全員が陰性だった。こちらはクルーズ船と違いパニックは起こさなかった。体調が悪化すればいつでも街の病院に行けるという安心感があっただろう。このように新型コロナ対策は人々がパニックを起こさないようにすることが大切だ。

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