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2021年7月 5日 (月)

2回の接種のうち1回はアストラゼネカ製ワクチンを使う案(No.442)

日本のワクチンの承認が遅れたため、ワクチン接種が遅れ、日本は苦しんでいる。度重なる緊急事態宣言などで多くの飲食店は潰れ、旅行業者なども大きなダメージを受けた。今、政府は大急ぎでワクチン接種をしようとしている。7月末までに65歳以上の人の接種は終わらせ、1日の接種回数を100万回にするという菅総理の目標は実現したようだ。

6月25日の河野担当相の会見では、大学拠点接種と職域接種を合わせた合計の接種回数は3,300万回だそうである。しかしこれを超える申請が来ているそうで、供給が間にあわず、折角会場や打ち手の準備ができているのに、ワクチンの不足が接種にブレーキを掛けている。また都道府県及び自治体から追加で申請されているが保留になっている分も1,200万回分ある。つまりワクチン不足が接種の進行にブレーキをかけ始めた。

9月末までには、日本人全員に2回接種できるほどのワクチンが確保できると河野大臣は言っていた。しかしそれ以前にワクチンが足りなくて接種にブレーキが掛かるのであれば、問題である。インド由来のデルタ株は従来のものの約2倍の感染力があるとのことだし、東京に限ってもすでに勢いよく新規感染者は増加を始めている。このままだと7月中には新規感染者が1日に1000人を超えるようになり、緊急事態宣言を再び出さざるを得なくなれば、オリンピック開催中に、世界に向けて醜態を晒すことになる。飲食店など、すでに大きなダメージを受けている所は廃業をせざるを得なくなる所もあるだろう。医療現場も大変なことになるし、国民はどうせ緊急事態宣言でも押さえられないと、絶望のどん底に落とされる。それを避けるには、ワクチン接種を更に加速しかない。

今国内で接種されているのは、ファイザー社製ワクチンとモデルナ社製のワクチンだけであるが、それでも足りなくなったらアストラゼネカ社製ワクチンも接種に使うべきだ。アストラゼネカ製ワクチンは台湾など海外に提供しているのだが、国内でも承認を受けているのだから積極的に使うべきだ。そうしないと良いワクチン(ファイザーとモデルナ)は自国で使って悪いワクチン(アストラゼネカ)は外国に提供しているのではないかと疑われてしまう。政府はアストラゼネカ製ワクチンも使うといは言っているが、どのように使うのかが明かで無い。カナダでは2回目の接種は1回目とは異なる種類のワクチンを接種するよう強く推奨している。カナダ政府はドイツの研究結果を紹介し、アストラゼネカ製ワクチンの後でファイザーかモルデナのワクチンを接種するよう強く推奨している。韓国も同様に異なるワクチン接種に踏み切っている。

アストラゼネカ製ワクチンの有効性は76%だが、感染しても重症化、入院・集中治療、死亡というリスクは100%予防すると示されている。欧州でも1回目と2回目で異なるワクチンを接種することが検討されている。スペインの研究では、600人治験ボランティアを対象としてワクチンミックス(初回投与のアストラゼネカ、2回目のファイザー)は非常に効果的であり、問題はないと結論付けている。特に、2回目の投与で中和抗体の存在が7倍に増加したという。ドイツのメルケル首相もイタリアのドラギ首相も1回目はアストラゼネカ、2回目はファイザーのワクチンの接種を受けている。

アストラゼネカ製ワクチンは国内で製造されるので供給が安定していて年内に1億2000万回分が国内供給される。2回のうち1回でもアストラゼネカ製ワクチンを使えば、供給が安定し、接種が加速するのではないか。

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