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2022年1月

2022年1月21日 (金)

内閣府計量分析室は経済試算を偽装している(No.457)

内閣府は毎年2回、経済予測を発表してきた。
発表された試算でGDP成長率は下図のように毎年力強く成長すると予測しているが実績は成長は極めて遅い。内閣府計量分析室の職員は政府に雇われている身であり、政府が名目3%成長すると言っている限りこのようなグラフにするしかないのだ。ということはどこか国民の気付かないところで偽装するしかない。

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このような現実離れした成長率をでっち上げるために使われたのが全要素生産性である。各試算のために使われた全要素生産性が「成長実現ケース」でどう変化させたかと以下に示す。

2017年1月 全要素生産性(TFP)上昇率が足元の水準(2015 年度:0.8%)で 2016 年度まで推移した後、2020 年代初頭にかけて 2.2%程度まで上昇する
2017年7月 2019年1月 足元の水準(0.4%程度)から1.3%程度まで上昇する
2018年1月 足元の水準(0.7%程度)から1.5%程度まで上昇する
2018年7月 足元の水準(0.6%程度)から1.5%程度まで上昇する
2019年1月 足元の水準(0.4%程度)から1.3%程度まで上昇する
2019年7月 足元の水準(0.4%程度)から1.2%程度まで上昇する
2020年1月 足元の水準(0.4%程度)から1.3%程度まで上昇する
2020年7月 足元の水準(0.4%程度)から1.3%程度まで上昇する
2021年1月 足元の水準(0.4%程度)から1.3%程度まで上昇する
2021年7月 足元の水準(0.4%程度)から1.3%程度まで上昇する 
2022年1月 足元の水準(0.4%程度)から1.3%程度まで上昇する 
つまり全要素生産性が急激に上昇すると仮定して毎回計算している。全要素生産性の急上昇に何か根拠があっての仮定かというとそうではない。そもそも全要素生産性はどのように推移してきたかを示す。
                         出所:内閣府1_20220121120901

内閣府は全要素生産性を1982年度から1987年度までの全要素生産性の急上昇が今の日本で起きると仮定して毎年試算を行っている。この期間はバブル期だ。日銀は公定歩合を大きく引き下げた。公定歩合は1986年に5.0%だったのが1987年2月には2.5%に下げられた。金融機関は投機のための資金を積極的に提供した。1986年にはNTT株が売り出され、2か月で売り出し価格の3倍に達し、投機ブームが起きた。地価も株価も激しく上昇していた。この試算では当時の経済が今日以後再現すると仮定している。実際は全要素生産性は0.3%~0.4%に留まっているのに、これが今日からはバブル期並に上昇すると仮定している。しかも毎年同じ仮定が使われている。全要素生産性の仮定など誰も気にしないだろうと考えたのだろうか。これは予想ではなく偽装というべきだ。

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この偽装は内閣府計量分析室に責任があるのではなく、日本経済の実態を正しく説明することを許していない政府の責任である。このような偽装を続ける限り、日本経済の没落、日本の貧困化は終わらない。

経済を成長させたいなら、唯一の方法は政府支出の増加であることは以下のグラフからも明かであり政府支出の増加で経済はどうなるかを内閣府は計算して発表すべきだ。

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出典:朴勝俊先生
Twitter https://twitter.com/psj95708651/status/1325562650978181122

府支出の増加で経済はどうなるかを示すシミュレーションは以下の文献を参照。

『毎年120万円を配れば日本が幸せになる』扶桑社 (2021/1/21) ASIN : B08T97FCHZ 井上智洋、小野盛司
『ベーシックインカムで日本経済が蘇る シミュレーションで明かになった驚愕の事実』小野盛司、荒井順、増山麗奈、山下元(宮帯出版 2022)

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2022年1月15日 (土)

ベーシックインカムで日本経済が蘇る(No.456)

シミュレーションで明らかになった驚愕の事実

日本経済復活の会は20年前から日経新聞社と契約し、NEEDS日本経済モデルを使って日本経済を復活させる方法を示しております。我々のシミュレーションに対し、世界を代表するノーベル経済学賞受賞者達から高い評価を受けています。
https://www.ajer.biz/letter.html
この計算により驚くべき事実が明かになりました。日本経済は過去30年間、世界最低レベルの低成長を続けているのですが、国民全員に一定額の現金給付を行うと見違えるように経済状態が良くなるということです。その結果を本にまとめて出版することができました。大変多くの方々のご協力、ご指導、ご支援を頂きました。深く御礼申し上げます。

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