ベーシックインカムの導入が及ぼす日本経済への影響(No.470)
ベーシックインカムが日本に導入されたとき、日本経済にどのような影響が出るのかを日経新聞社が開発したNEEDS日本経済モデルを使い調べた。全国民に20万円を年4回、つまり合計80万円を毎年給付する場合、様々な経済データがどの程度影響を受けるのかを示す。その影響を明確にするために、現金給付をした場合としなかった場合の差を示した。そうすることにより、季節的に変化する場合とか、為替に影響する場合とかという種類の効果が差し引かれ、純粋に現金給付による影響のみが明らかになる。例えば経済対策を今年始めても、来年始めても、例えばGDP押し上げ効果はほぼ同じと思われる。現金給付の財源は国債発行とし、これに伴って社会保障費を減額したり、増税をしたりしないものとする。
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コメント
これは、BIの可処分所得の100兆円規模の支給ではなく、一般的な財政支出のシミュレーションですね。
一年で可処分所得が25兆円しか増加してませんので。
投稿: 彩河輪 | 2023年1月20日 (金) 14時21分
ここで示しているのは1年を4等分した4半期での可処分所得です。年間の可処分所得を求めるには4期分を全部加えなければなりません。つまり25×4=100です。
投稿: 小野盛司 | 2023年1月20日 (金) 14時50分
ご回答ありがとうございます。
多額のベーシックインカムだとやはり、経常収支がかなり悪化しますね。少額からスタートし徐々に増やすのと、同時に国内自給率アップと国際競争力アップに政策的にも相当力を入れないと難しいですね。
投稿: 彩河輪 | 2023年1月30日 (月) 10時15分
日経NEED100兆円給付で分かったのは、三年後を見ると可処分所得増加の50%消費増加、その1/3が貿易収支悪化、実質GDP 80兆円増加。
消費の1/3が輸入、そこをクリアしないと継続不可。20兆円程度で試算すれば良かったのではないでしょうか?
これを例に例えば、国民一人月2万円課税給付とする。全体で可処分所得年20兆円増加。貿易赤字3兆円。これを農産物輸出で1兆円、エネルギー対策で2兆円輸入減で補う。その他の政策と合わせ実質GDP年率3%を目指す。
それを徐々に拡大していくのなら現実的ではないかと思いました。
投稿: 彩河輪 | 2023年2月 4日 (土) 15時23分
失礼します
総労働時間や所定外労働時間、住宅投資などの値を知りたいのですが計算されていないのでしょうか?
個人的には、できるだけ細かな情報が知りたいと思いました。
投稿: 洋一 | 2023年7月12日 (水) 21時02分
失礼します
総労働時間や所定外労働時間の値は計算されていないのでしょうか?
個人的には細かな情報が知りたいと思いました
投稿: 洋一 | 2023年7月12日 (水) 21時03分